企業長あいさつ
令和５年４月１日から菅野幸裕企業長を引き継いだ松﨑浩司でございます。
当病院は、小野町、田村市、平田村、川内村及びいわき市を構成市町村とする公立病院です。
昭和２８年の設立以来、阿武隈中部地域、田村地域の中核病院としての役割を担っております。長年の課題である常勤医師の確保については、関係機関のご配慮によりこの４月から新たに２名増え４名体制とすることができました。これまで以上、安定的に医療を提供できるものと思います。
外来診療科目は内科、小児科、耳鼻咽喉科、皮膚科、外科、婦人科、泌尿器科、整形外科、眼科、形成外科、精神科の１１科。また人工透析治療や訪問診療、訪問看護、訪問リハビリなど在宅医療支援にも力を入れております。
入院については、療養病床を運用し、著しく進む高齢化に対応するとともに、令和２年度からは地域包括ケア病床を設置し、手厚いリハビリにより在宅復帰を支援するほか、今後は終末期医療の充実を図るべく緩和ケア病床の運用も検討するなど地域の要望に応えた医療環境の整備を進めてまいります。
今後とも「患者さん中心の医療を行い地域保健医療への貢献を目指す」という基本理念に基づき、地域の皆様の期待に応えられる病院運営に取り組んでまいりますので、これまで同様ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
病院長あいさつ
令和3年4月1日より、渡邊直彦前院長の後任で当院病院長に着任しました。
私は、平成9年に星総合病院に赴任して以来、循環器専門医として、虚血性心疾患、心不全、不整脈などの循環器の急性期専門医療にずっと携わってきました。このような経験を活かし、当院においても、動脈硬化性疾患発症の予防と危険因子管理、心房細動をはじめとする不整脈疾患に対する早期介入と専門的治療、そして心不全の在宅管理を含めた慢性期治療と増悪時の治療などについて、星総合病院と連携をとりながら推し進めて行きたいと思っております。
当院は、阿武隈山系の中山間部の僻地に位置し、その構成市町村は小野町、田村市、平田村、川内村、いわき市の5市町村と医療圏は広範囲に渡っており、高齢化率も令和3年2月の時点で36％と高くなっています。このような高齢化・人口過疎化・医療過疎化の進んだ僻地診療圏において地域医療を進めていくには、地域包括ケアシステムの構築が必須であると考えます。小野町の地元のクリニックの先生方にご協力いただき、また介護・看護・リハ職の各スタッフや各施設と密に連携をとり、急性期治療を終えた患者の在宅・施設までの移行期支援、在宅医療における再発・重症化予防、在宅における急変時の対応と治療、終末期を迎えた患者の療養・緩和治療と看取りなどの在宅医療を含めた地域包括ケアシステムをより充実したものとし、当院診療圏の地域住民が、住み慣れた地域で安心して人生を送り、そして老いて行けるような地域となるように、当院が中心となって地域住民の健康を精一杯守って行きたいと思っております。
現在、当院の病棟は一般病棟30床、地域包括ケア病棟30床、療養病棟59床の計119床で構成されており、入院患者の主な疾患としては、高齢者を中心とした肺炎、心不全、整形外科疾患、腎不全患者、尿路感染症、食欲低下・脱水症、脳卒中患者の慢性期リハビリ、終末期を迎えた悪性疾患の緩和医療、超高齢者の療養看取り、在宅患者のレスパイト入院などであり、それぞれの疾患や患者の状態、入院期間、家族の意向、在宅介護の準備、施設の受け入れなどの状況に応じて、各病棟に振り分けて入院診療を行っています。
急性期専門医療においては、かなりの部分で星総合病院をはじめとする都市部の救急医療病院にお世話になっておりますが、連携施設の入所者やかかりつけ患者さんについては、できる範囲で急性期の対応を行っています。
また、透析センターも有し、1.5ＴMRI、80列CT、マンモグラフィーなどの検査機器も導入しており、臨床検査室も殆どの血液生化学検査を病院内で行うことが可能であり、地域中核病院としてはかなり充実した検査・診療体制を整えております。
我々スタッフ一同、地域住民の健康を守るためにできる限り貢献したいと思っておりますので、健康や病気のことで何かご心配やお悩みがございましたら、いつでもお気軽にご相談いただきたいと思います。
令和3年4月 病院長 清野義胤
略歴
- 昭和61年 自治医科大学卒業 県立会津総合病院内科
- 昭和63年 県立本宮病院内科
- 平成元年 都路村診療所
- 平成３年 自治医科大学循環器内科
- 平成５年 県立猪苗代病院内科
- 平成９年 福島県立医大第一内科入局、星総合病院循環器内科医長
- 平成13年 星総合病院循環器内科部長
- 平成19年 星総合病院心臓病センター長 福島県立医大循環器内科非常勤講師
- 平成21年 星総合病院病院長補佐
- 令和3年 公立小野町地方綜合病院病院長
所属学会
- 日本内科学会
- 日本循環器学会
- 日本心臓病学会
- 日本心血管インターベンション治療学会
資格
- 医学博士
- 日本内科学会認定内科医、指導医、
- 日本内科学会総合内科専門医
- 循環器内科専門医
- 心血管カテーテル治療専門医
