公立小野町地方綜合病院企業団事業会計の決算について

公立小野町地方綜合病院企業団病院事業会計における決算についてお知らせします。

概要
A.一般的事項

平成31年5月に元号が「平成」から「令和」へ改元され、新しい時代の幕開けとなりました。令和元年度は、平成30年10月に策定した「病院機能整備プラン」に基づき、地域中核病院の役割を果たすため、積極的に経営改善に取り組んでまいりましたが、医師不足や新型コロナウイルス感染症の発生により、病院経営は厳しい状況が続いています。

〇病院機能評価の認定
病院機能評価は病院が組織的に医療を提供するための基本的な機能が、 適切に実施されているかどうかを評価する仕組みです。公益財団法人日本医療機能評価機構が中立・公平な立場にたって、所定の評価項目に沿って活動状況を評価します。当院では、令和元年8月9・10日に受審し、認定基準を満たしていると評価され、12月6日付けで認定証の交付を受けました。

〇地域包括ケア病床開設準備
令和2年4月の地域包括ケア病床開設に向け、院内に開設準備委員会を設置し、課題や問題点の協議、事前シミュレーションを実施しました。地域包括ケア病床は在宅復帰に向けて診療、看護、リハビリを行なうことを目的とした病床で、在宅復帰へのサポートを充実させるため、新たに患者サポート室を設置しました。また、リハビリテーションに係る従事者を増員し、リハビリテーションの提供体制を整備するなど、開設準備を進めました。

〇在宅医療の充実
患者サポート室内に在宅事業推進部門を設置し、在宅療養支援病院として、近隣の医療機関と連携を図りながら、24時間体制での訪問診療、訪問看護に対応しております。さらには、緊急往診や在宅看取りなども積極的に行い、より良い地域包括ケアシステムの構築を目指し、在宅医療の充実に向けた取り組みを進めております。

〇医療提供体制の整備
医師をセンター長とした透析センター、健診センターを設置し、病院の機能と役割をより明確化しました。また、利用者の立場で適切な医療を追求し、サービス向上を目指すことを目的に、構成市町村からモニターを募集し、モニター会議を年3回開催しました。

今後においては、安全で質の高い医療を提供するため、電子カルテの導入や、当院の重要な役割である地域包括ケアシステムの構築、在宅医療、透析医療の更なる充実に向け職員が一丸となって取り組んでまいります。また、経営の安定化に向け常勤医師の確保を引き続き喫緊の課題とし、経営改善に努めます。

B.決算の概要

令和元年度の収益的収支は、総収益1,821,187千円に対し、総費用が1,909,303千円で、収支差引で88,116千円の純損失となりました。前年度に続き赤字決算となり、赤字額は前年度(赤字額 4,142千円)を83,974千円上回りました。
資本的収支は、収入74,361千円に対し支出が101,972千円となり差引不足額は27,611千円となりましたが、不足額は、旧病院に係る企業債の償還が完了したことから、前年度(不足額 46,794千円)より19,183千円減少しました。
令和元年度は、患者数の減少により赤字決算となりましたが、次年度以降については、地域包括ケア病床運用開始やリハビリテーションの充実を図るなど、より質の高い医療の提供を目指し、安定した病院経営に努めてまいります。

◎収益的収支
収益的収入のうち入院収益は746,881千円で、在院日数の減などの要因もあり、入院患者数が減少したことから前年度比37,099千円 4.7% の減となりました。外来収益についても、外来患者数の減少やジェネリック薬品への移行により前年比75,933千円 9.9% の減となりました。
収益的支出のうち給与費は1,001,801千円で、地域包括ケア病床開設準備のための看護師及びリハビリテーション職員を増員したことにより、前年比18,825千円 1.9% の増となりました。材料費は380,940千円で入院・外来患者数の減少及びジェネリック薬品の採用に伴い薬品費が大幅に減少したことで、前年比75,355千円 16.5% の減となりました。
また、訪問看護収益は30,559千円で、前年度比1,691千円 5.2% の減で、訪問看護費用についても34,495千円で前年度比2,687千円 7.2% の減となりました。訪問看護事業の収支は、3,936千円の赤字となりましたが、赤字額は前年度(赤字額4,932千円)を996千円下回りました。

<資本的収支>
収入総額は74,361千円で、医療機器等に係る企業債借入額が増加したため、前年度比4,403千円 5.9% の増となりました。支出総額は101,972千円で、企業債償還金の減に伴い前年度比14,780千円 12.7% の減となりました。
収入から支出を差し引いた不足額27,611千円は、過年度分損益勘定留保資金と当年度分資本的収支調整額で補填しました。

関係帳簿(PDFファイル)

◆令和元年度 損益計算書

◆令和元年度 貸借対照表

◆令和元年度 キャッシュフロー計算書