令和4年度病院事業会計の決算について

公立小野町地方綜合病院企業団病院事業会計における決算についてお知らせします。

決算の概要

収益的収支は、総収益2,175,514千円に対し、総費用が2,064,495千円で、収支差引で111,019千円の純利益となりました。損益では、前年度に続き黒字決算となりましたが、黒字額は前年度(152,703千円)より41,684千円減少しました。
資本的収支は、収入49,095千円に対し支出が70,341千円となり差引不足額は21,246千円となりました。不足額は、コロナ陽性患者受入体制確保のための医療機器を整備したことから、前年度(不足額17,600千円)より3,646千円増加しました。
当年度は、医療サービス向上のための新たな職員の採用(看護師、リハビリ職員等)や病棟看護助手の派遣委託料、電気代高騰による光熱費の増額により総支出額は増加しましたが、一方で新型コロナウイルス患者受入れによる病床確保事業補助金の増額による医業外収益の大幅な増加により黒字決算となりました。

a 収益的収支

収益的収入のうち入院収益は927,070千円で、コロナ陽性者受入れによる体制整備のため、入院患者の制限を実施したことにより前年比62,393千円 (6.3%)の減少となりました。外来収益については、外来患者数の伸びにより前年比7,653千円(1.1%)の増加となりました。また、医業外収益では、コロナ陽性患者受入れによる補助金により前年比129,769千円(38.6%)の増加となりました。
収益的支出のうち給与費は1,088,563千円で、医療サービス向上を図るため、看護師やリハビリ職員等の新たな採用により、前年比36,285千円(3.4%)の増加となりました。材料費は、388,215千円でペースメーカーや皮下埋め込み型ポート増設患者の伸びにより診療材料費が増加したことで、前年比11,717千円(3.1%)の増加となりました。経費は330,411千円で看護助手の派遣委託料の増加、電気代の高騰などにより前年比38,786千円(13.3%)の増加となりました。
また、訪問看護収益は35,365千円で、前年度比2,632千円(6.9%)の減少で、訪問看護費用についても38,002千円で前年度比295千円(0.8%)の減少となりました。利用者の入院が重なった時期もあり、訪問看護事業の収支では、2,637千円の赤字となりました。

b 資本的収支

収入総額は49,095千円で、昨年度導入した電子カルテに係る企業債借入額や補助金の減額により前年度比132,546千円(72.9%)の減収となりました。支出総額は70,341千円で、昨年度の電子カルテ導入に係る建設改良費の減額に伴い前年度比128,900千円(64.7%)の減少となりました。収入から支出を差し引いた不足額21,246千円は、過年度分損益勘定留保資金と当年度分資本的収支調整額で補填しました。