令和2年度第1回病院モニター会議を開催しました!

8月24日(月)、令和2年度の第1回病院モニター会議を開催しました。

当事業は、病院事業や地域医療に関心を持つ方々からの意見や要望をお聴きし、利用者の立場に立った適切な医療を追求するとともに、サービスの向上や病院運営に反映させるために開催するものです。

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新型コロナウイルス感染症に対する取り組みについて

全国的に長期戦の様相を呈している新型コロナウイルス感染症に関して、これまでの当院の取り組みや対策について、当院のICT(Infection Control Team:感染制御チーム)部会に所属する看護師が説明しました。

2月3日からの面会制限に始まり、全職員の体温測定、面会制限の強化、対策本部の設置などを行いました。また、スクリーニング、各部署による防護服着脱の研修会、透析患者の感染・非感染患者のゾーニング、部署ごとの環境表面の清掃・消毒なども行なっています。

感染疑いのある方については自家用車等で待機いただき、感染予防策をとりながら医師が診察を行い保健所に相談の上、PCR検査のための検体を採取しました。なお、当院及び他院での採取検体計15件すべて陰性となっております。

院内の感染症発症予防に努めることを大前提に、標準予防策の徹底・環境整備・ICTによるラウンド強化・職員の体調管理など、各種取り組みを継続して行なっていきます。

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地域包括ケア病床について

本年4月から一般病棟内に開設した「地域包括ケア病床」について、一般病棟看護師長から説明しました。

在宅復帰のための治療や支援、急性期の治療を終了した方が在宅復帰に向けてリハビリテーションを行い自宅や施設で安心して生活するためにサポート体制を整えることを行う「地域包括ケア病床」。6月までの3ヶ月で延べ2,453人の患者さんに対応しました。

当院では信頼関係を築きより良いケアの提供を目的に、一般病棟全体で入院した患者さんに対して看護師を担当制にしています。担当看護師を中心に毎日午後の患者カンファレンスを行い、理学療法士・作業療法士・管理栄養士等とともに看護計画の進行管理や退院に向けての準備について話し合っています。

今後はこれまで地域包括ケア病床として関わってきた中での改善点を洗い出し、引き続き質の向上を図ります。

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意見交換

意見交換では主に新型コロナウイルス感染症に関係した質問や意見が多く出されました。

地域外来(発熱外来)について、感染への不安、感染経路がなかなか見えてこないこと、感染症対策教育の強化など、様々な意見をいただきました。

このほか、将来的に障がい者やその家族への地域包括ケア病床の活用や、6月から開始した「こころの診療科」について、意見や質問がありました。

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食事(病院食)

最後に当院の給食(病院食)を食べていただきました。食事中は当院の管理栄養士からメニューの説明や、栄養室の取り組み等について説明し、食事後は検食アンケートを記入いただいて会議を終了しました。

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次回の会議は令和3年2月頃を予定しております。モニターさんの任期中最後の会議となりますので、2年分の総括や要望・ご意見をいただき、今後の病院運営に反映していきます。